『おもしろ科学まつり』に行ってきました!
秋晴れの下、会場の和歌山大学は緑が多く家族が休日を楽しむのにぴったりの会場でした。
『おもしろ科学まつり』は理科の面白さに気付く科学実験や工作などを体験できる小学生に人気のイベントです。
1時間じっくり体験できる教室から楽しそうだと感じたらその場で体験できるワークショップまで、一日たっぷり楽しんできました!
最初に訪れたのは、「わくわく!シャボン玉の不思議スペシャル」のワークショップ。
開始前からテストで飛ばしていたシャボン玉にみんな大はしゃぎです。
質問に答えたり、実験を見て思わず声をあげたり、楽しい授業が始まります。
シャボン玉の作り方について学んだあとは、実験開始!てのひらに乗せても割れないシャボン玉を作ることができました。
そしてそのシャボン玉を、ドライアイスを入れた水槽の中に吹いてみると・・・。 空中で止まった! 手品のようなこの現象にも、理由がちゃんとあります。授業を聞いたみんなは分かったかな?
最後は学生さん特製のシャボン液を使ってシャボン玉作りに挑戦。おうちではなかなかお目にかかれないビッグサイズのシャボン玉を作ることができました。
シャボン玉のワークショップを後にし、和歌山大学の校舎内へ進むと、教室の中だけでなく、廊下まで子どもたちでにぎわっていました。
どうやら自作のマシンで輪ゴムを転がす記録に挑戦しているようです。
これはワークショップ「走れ!わごむ」くんの授業の一環。
ペットボトルの蓋などを利用し、輪ゴムを回転させるマシンを作って転がす記録に挑戦しているのです。
輪ゴムが回転する強さ、地面に置く角度によって記録が大きく変わります。遠くまで転がすためにみんな何度も試行錯誤して楽しんでいました。
次に覗いたのは、「すいすい舟を作ろう」の教室。
理科の実験室に入れるだけでワクワクします。白衣の先生に教えてもらいながらクリアシートを舟の形に切り、後ろにストローのエンジンを取り付けて完成!
エンジンの中に歯磨き粉を少しつけて水面に浮かせると・・・?舟が前進しました!
墨汁を使って水の動きも見せてもらいました。
舟が進むとき、水がどのように動くのか、それはなぜなのか?水の性質に迫った楽しい実験です。
「ボン!」という音が外から聞こえたので、校舎の外に出てみると、テレビで見たことがあるような、段ボールで作られた大きな空気砲をみんなで見ているグループがありました。
勢いよく段ボールをたたくと、中の空気が塊となって飛び出します。この時の空気の塊はどんな形をしているのでしょうか?注意深く観察します。
空気が塊となってパワーを持つことを確認したあと、的あてで楽しめる風船を使った空気砲の装置を作りました。空気の塊って思っていた以上に遠くまで届くんですね!
主催されている学生の皆様にお話を伺ったところ、自身も小さい頃このようなイベントに参加したり、自宅で実験をさせてもらったりした経験がある方もいらっしゃいました。
「面白い」と感じたことをさらに知りたいと思う、学校の勉強につなげて終わるのではなく、その先の面白いと感じ続けることを仕事にする、そんな未来も見せてもらえるような和歌山大学教育学部の皆さんのワークショップでした。
色の三原色と光の三原色について簡単に学んだあと、分光シートという光を分解する働きのある素材を使い、お菓子の筒で万華鏡を作りました。
白く見える光は分光シートの小さな網目をまっすぐに通れず、さまざまな色に分かれてしまいます。分光シートを通して光を見るとキラキラした虹のように見えました。
穴の大きさや位置を工夫して、子供たちそれぞれの万華鏡を作って楽しみました。
和歌山県に本社をおき、繊維や建材に使う加工薬剤の開発をおこなっている三木理研工業株式会社のブースでは、カラフルで良い匂いがするバスボムを作る体験ができました。
袋に重曹大さじ3杯、クエン酸大さじ2杯、食塩大さじ1杯、好きな色の食紅を入れ、よく混ぜ、好きなアロマオイル4滴をいれて丸く成形し、乾かして完成です。
普段使っているバスボムは、化学反応の仕組みを使っていると教えてもらいました。
このワークショップを企画した若手の女性社員さんは、化学の知識を応用し会社の製品を作ることで環境問題に取り組んでいきたいとお話してくれました。
地球で起きている色々な問題を化学の力で解決するお仕事、素敵ですね。
用意された何種類もの押し花の中から好きな植物を選んで、標本台紙にレイアウトし標本名ラベルを作ります。
よく観察をしてみると、同じ種類のように見える花も、たくさんのバリエーションがあります。匂いも違います。草花の様子を注意深く観察してみると、その土地の空気や土の中で何か変化が起きていることに気付くことができます。最近は昔よく見た野草も同じ場所で見かけなくなっていることも多いそうです。
標本に記す「No.」はその人が何番目に作った標本であるかを示す番号です。この日は、最初の一つ目「No.1」を作った人も多かったです。皆さんもぜひ気に入った植物の標本を作ってみてください。公園に咲いている野草は何種類あるのか、集めて調べてみるのも楽しそうですね。
地震が起きる仕組みを模型で見ることができるブースです。
私たちが住んでいるこの日本は4つのプレートが沈み、それに伴った地震がとても多い国だということを学びました。
地震が起きた時の海底と水面の動き、液状化現象が起きる仕組みを確認できる装置を使って、地震が来た時、身の回りで何が起きるかが目で見て感じられる内容でした。
地球の成り立ち、性質を知ると、私たちが生活をしているこの場所でどういった事が起こるのかが少しづつ分かってきます。日ごろから備えることで、防災だけではなく減災をしていこうという気持ちが高まりました。
さいごに、今回参加したワークショップの中から、ご家庭でもトライできそうな取り組みを紹介します。
【用意するもの】
シャボン玉液水160mL、グリセリン15mL(薬局などで購入可能)、せんたくのり85mL、食器用洗剤24mL
軍手をつけて、手の平に作ってみよう。割れにくいシャボン玉ができます。
なぜこのシャボン玉は割れにくいのでしょうか?
材料についても本などで調べてみよう
【宙に浮かぶシャボン玉】
大き目の水槽に少量のドライアイスを入れ、その中にシャボン玉を作ってみよう!
シャボン玉は落ちずに空中に止まります。
なぜ宙に浮いているのでしょうか?
ドライアイスの正体や性質を本などで調べてみよう
※ドライアイスは超低温のため、直接触れると凍傷を起こしてしまいます。お子さまが直接手で触れないよう取扱には十分ご注意ください。
取材へのご協力ありがとうございました。