「小学1年生から国語辞典」が、いま話題です!
⼩学校低学年の時期こそ「⾔葉の吸収力」がピークに達するといっていいからです。
学ぶ意欲が高い時期に、辞書を与えて⼦どもが好きなだけ学べる機会を提供する。そうすれば、自ら学び、自ら考え、⾃ら答えを導く⾯⽩さに気づくはずだ。
こんな考えのもと、辞書を用いた指導を開始したのです。
⼩学校低学年の時期こそ「⾔葉の吸収力」がピークに達するといっていいからです。
学ぶ意欲が高い時期に、辞書を与えて⼦どもが好きなだけ学べる機会を提供する。そうすれば、自ら学び、自ら考え、⾃ら答えを導く⾯⽩さに気づくはずだ。
こんな考えのもと、辞書を用いた指導を開始したのです。
多くの⼦どもが小学校に⼊学すると、本格的に⽂字を習います。
この時期の子どもたちの「書きことば」への関心は⾮常に⾼く、喜んで文字を読んだり、書いたりするものです。
この、学ぶ意欲の高い時期に辞書を与えると、⼦どもは喜んでページをめくるようになります。
総ふりがなつきの辞書であれば、小学1年生でも読むことができます。
「自ら考え、答えを導く力」、「読解力」が身につきます。
辞書は知識の宝庫です。
先生から「教わる」のではなく、⼦どもが自ら「学ぶ」。
それが「辞書引き学習」です。
自ら課題に気づき、辞書を引いて、自分の⼒で答えを見つける楽しさを知った⼦どもは、どんどん辞書を引いて、自ら学ぶようになります。
⼦どもの力を伸ばす「辞書引き学習」
辞書を使う学習法は、⼀定量の知識を詰め込む教育とは違って、好きなだけ⾃主的に学べますから、⼦どもの可能性を最大限に引き出すことができるのです。
そのためにも、まずは⼀冊の辞書を⽤意すること。
これがすべての出発点です。
私が⽴命館⼩学校の校長のとき、低学年には国語辞典を使った辞書引き学習を指導していました。
そして、辞書引きを体得した⽣徒達は、中学年・高学年になると、広辞苑などの⼤人⽤辞書や、「⾃由自在」などの参考書で辞書引きをするようになりました。
これは、⼦どもたちの"もっと知りたい"という知的好奇心の表れだと思います。実はこの"もっと知りたい"には二つの側⾯があります。
ある⾔葉・⽤語を起点として、⼀つ⽬は"もっと知識を広げたい"という側⾯、⼆つ目は"もっと知識を深めたい"という側⾯です。
こういった⼆つの"もっと知りたい"を満たしてくれるものが「⾃由自在」という参考書でした。それを立命館の⼦どもたちは直感的に分かっていたのだと思います。
「自由自在」は、授業で習う基礎的な内容から、難関校受験レベルも超える発展的な内容まで幅広く収録しているので、⼦どもたちの"もっと知識を広げたい"という好奇心を満たしてくれます。さらに、それぞれの項目がとても詳しく丁寧に解説されているので、"もっと深く知りたい"という好奇心までも同時に満たしてくれます。
好奇心が満たされると、次の好奇⼼が芽⽣えてきます。この循環が始まると、⼦どもたちは⼀人でどんどん学んでいくようになります。
この学びの循環を促進するためには、辞書引きと同様に付せんを活⽤します。調べた⾔葉を付せんに書いて、「⾃由自在」に貼るようにします。すぐに1000枚くらいは貼れると思います。付せんで大きく膨れた「⾃由自在」を見て、⼦どもたちはますます⾃信をつけます。友達と付せんの枚数を競い、遊ぶように「⾃由自在」を引くようになります。
「⾃由⾃在引き」を始めた⼦どもたちは、⾃学⼒がどんどん⾼まり、あっという間に受験レベルの知識まで習得するようになります。また、詰め込まれた知識ではなく、⾃分自⾝で楽しみながら覚えた知識なので定着率が格段に⾼くなる傾向があります。何歳からでも遅いことはありません。是⾮新たな学びのスタイルに挑戦してみてください。
〔国語科〕
●バリアフリーについて取り上げた説明文の読み取りの際に、自由自在に掲載されているバリアフリーの写真を参照した。
●言語活動として新聞づくりを行う際に、具体的に調べる方法を自由自在で参照した。
●「ごんぎつね」の読み取りの際に、作者の出身の愛知県について、自由自在を参照した。
●写真の特徴を学習した後に、自由自在に掲載されている写真から、その写真の特徴を考える活動を行った。
〔社会科〕
●教科書に載っている以外の地図記号を学習し、地図帳で調べた。
●くらしと水の学習の際に自由自在に掲載されている給水車の写真を参照し、児童の興味関心を高めた。
●くらしと水の学習で児童が手洗いでどれだけ水を使っているのかということを調べた後に、自由自在の資料からその他の活動(風呂・トイレなど)でどのくらい水を使うのかを参照した。
●浄水場の見学の予習で、自由自在の浄水場の図を参照した。
●くらしと水の学習で、ダムの役割を考える際に、自由自在に掲載されているダムの写真を参照した。
●くらしと水の学習で水を守るためにできることを考える際に、自由自在の該当ページを参考にした。
●地域の用水を作った人の功績を学習した後に、他にもいろんな用水を作った人がいるのかを調べるために、自由自在を参照した。
〔算数科〕
●折れ線グラフの学習をした際に、自由自在から折れ線グラフをさがし、その特徴など
を話し合った。
●小数の学習の際に、自由自在に掲載されているグラフなどの資料から小数をさがす活動を行った。
●小数の学習で、小数を10倍・100倍する活動を行う際に、自由自在で見つけた小数を10倍・100倍して付箋に書き、貼り付けた。
〔理科〕
●空気の学習の際に、風を利用した風力発電に浮いてコラム的に取り上げ、自由自在を参照しながら理解を深めた。
〔道徳〕
●インターネットの危険を学習する際に、自由自在でインターネットを取り上げたページを参照した。
〔総合的な学習〕
●体験活動としての全校稲刈りをする際に、自由自在で米作りの農家の方の仕事を参照した。
●体験活動として学校農園での野菜栽培をする際に、農家の方の仕事について自由自在で参照した。
☆その他、朝自習や家庭学習で、自由に自由自在引きを行った。
朝自習での自由自在引き
●毎週木曜日の朝自習・金曜日の読書タイムを中心に、自由自在引きを行った。
●自由自在の中から好きなページを開いて気になった写真やイラストなどにふせんを付ける。
●自由自在の中から知っている用語を探してふせんを付ける。
宿題での自由自在引き
●宿題として、自由自在の中から自分の好きなページを参照し、付箋をつけてくることを課題とした。(保護者にも協力を求める。)
●家庭で博物館や動物園などの見学に行った際に、自由自在を携行していただき、関連する内容にふせんをつけていただいた。
●夏休み、冬休みの自由課題として自由自在引きを実施した。
〔理科〕
●各単元の授業で図表や写真の活用を行った。また、各単元のまとめを行う際に自由自在を活用した。
〔国語科〕
●スピーチをする題材を自由自在の中から探してスピーチ活動を行った。
〔算数科〕
●自由自在に貼った付箋の重さをはかりで量る学習を行った。
☆その他、授業などで課題が終わった児童が自由に取り組める課題として提示した。
「自由自在引き」を実際に行っている写真でご紹介します。
児童が積極的に授業の中やその他の時間で辞典を活用し、分からないことを自分で調べるようになってきました。そこで、辞典のほかに、各教科の中で活用できる資料集的な教材も活用できるとさらに児童の興味関心が広がると考え、「自由自在」を活用してみることにしました。