「おもしろ科学まつり」は、こどもから大人まで、楽しく科学や技術が学べる体験型のイベントです。 今年は、実験や工作等の30件の出展がありました。
イベントの様子をご紹介いたします。
プログラミング教室では車の形をしたロボットが「黒い線の上を走る」プログラムを作り、走らせる体験ができました。
パソコンのアプリを使って、何回?何秒で止まる?トライ&エラーを繰り返しながら根気よくプログラムを組み立てていく子どもたちは大人顔負けの技術者でした。
ウィンウィンウィン...音がする方に目を向けると、見たことがない機械の中でお米が動いています。よく見るとお米と小石が見事に機械の上で分けられています。
ざるでこしても分別できない、サイズが同じものをどうしたら分けることができるのか?
昔は食卓に並ぶご飯の中に小石が混ざっていることが当たり前で、食事中にガリっと石を噛んでしまうことが多かったそうです。
このブースを出展している東洋ライス株式会社の創業者雜賀慶二さんは物質の質量などを利用してお米と小石を分別する機械を発明し、またたくまに全国に普及させ、私たちは石の混ざっていないお米を安心して食べることができるようになったそうです。
知識が生活を豊かにしていく、素晴らしい発明に感謝ですね。
子供達の声でひときわ盛り上がっていたのは太洋工業株式会社 さんのブース。針金同士を接触させないようにゴールまでたどり着けるかに挑戦するゲームです。
何度も並びなおしてチャレンジする子供達があとを絶ちません。
こんな夢中になれるマシンが、材料をそろえれば自作できるとのこと!自宅でも作れるようにホームセンターで買える材料と、作り方も教えてくださいました。
なぜ?をきっかけに学ぶことがいずれ人の役に立つ、そして社会で活躍できる。周りを笑顔にすることができる。
いきいきと学びの一歩を踏み出す、こどもたちの未来が楽しみに思えるイベントでした。
取材協力/青少年のための科学の祭典・和歌山大会実行委員会、和歌山大学、和歌山県左官技能士会、 太洋工業(株)、東洋ライス(株)、和歌山県立桐蔭高等学校科学部顧問 藤木郁久先生