知りたいことがなんでもわかる!理科が好きになる学習事典
私たちを取り巻く自然環境は、理科を楽しく学習できる素材に満ちています。
原理・法則を丸暗記せず、それらが生まれた経緯や由来を知れば、自然科学や科学技術のおもしろさに気づいて、「なぜだろう?」「どうしてかな?」という知的好奇心がどんどん高まっていきます。
この『スーパー理科事典』は、そんな理科の楽しい世界を味わうことができる、自然科学の教科書と学習参考書を兼ねた事典です。768ページのボリュームに、小学生・中学生・高校生が理科の学習を深めようとするときに役立つ内容を網羅しています。
教科書には載っていないような専門的なことも、数千の写真や図解を交えながら、やさしくわかりやすい文章表現でていねいに解説。課題研究や受験にも役立つ、理科学習事典の決定版です。
各章初めの「プロローグ」には、テーマに沿った科学の読み物を掲載。
ダイナミックな写真とユニークな内容で構成しています。
図や表・写真を盛り込んで、より専門的な内容でも理解がしやすいように工夫しています。
新型コロナウイルスや、、、
再生可能エネルギーなど、最新の科学や科学の歴史、自然環境の保全についても取り上げています。
巻末には資料を豊富に盛り込み、学習の理解を助けます。
人類の歴史は,自然の猛威から私たちの身の安全をどのように守るかという戦いの中でつくり上げられてきました。
エジプトでは,星を観察することで毎年くり返されるナイル川の氾濫を予測し,種まきや収穫の時期を決め、人類に農耕という文化をもたらせました。まさに,暦に再現性を見いだし,観測データとして利用することで,人類の発展につながった瞬間です。ほかにも,実験や観察をていねいに行うことで,人類は科学を進化させて、現在にいたる高度な科学技術文明を築き上げてきました。
振り返ると,古代ギリシャのアリストテレスの時代には,すでに科学の芽が出てきていましたが,これを成長させて科学の茎を確固たるものとしたのは,ガリレオです。そして,さらに発展させたのが,科学のひとつの花を咲かせたニュートンであり,アインシュタインです。
一度咲いた花はやがて実を結び、多くの種を生みました。
現在,SDGsの達成を目指すことが人類にとって最も重要な課題です。地球温暖化などの環境問題や,感染症への対応など,多くの課題が山積みになっています。安全で安心な社会を強固なものとするために,人類を幸福に導くための科学技術が今ほど求められている時代はありません。高度な科学技術社会を心豊かに生きていくために,理科学習をベースとしたSTEAM教育(科学・技術・工学・芸術数学の5つの領域を対象とした分野横断的な学び)が必要となっています。
このような思いのもと,平成3年に初版が出版された『スーパー理科事典』の五訂版を刊行することになりました。この五訂版は、新しい小学校・中学校・高等学校の学習指導要領にもとづく内容を基盤とし,この時代に即した理科事典にふさわしい重要な内容を掲載しています。
本書では,大切な理科内容や最新の科学情報に触れながら学びの世界を広げると同時に,アリストテレス,ガリレオ,ニュートンなどの多くの科学者が,現在の科学文明にどのように貢献してきたかを感じてもらえれば幸いです。そして,読者の中から,次のニュートンやアインシュタインが誕生するのを楽しみにしています。
『スーパー理科事典 五訂版』