『はじめてのことわざ・慣用句新辞典』
『はじめてのことわざ・慣用句新辞典』
それは、夏休みのある日のことでした。小学5年生の桃花(ももか)が、愛犬の豆(まめ)を連れて散歩をしていると、どこで道をまちがえたのか、いつのまにか妖怪の世界に迷いこんでしまいました。桃花の目の前にはたくさんの妖怪の姿が...。
家に帰ることができるのだろうかと心配になる桃花でしたが、おいしそうなにおいに誘われて一軒のお弁当屋さんを見つけます。お店から角をはやした鬼が出てきて驚く桃花。一方の鬼は驚く様子もなく、桃花の話を聞いて、『ようかい橋』を渡って妖怪の世界に迷い込んだのだろうと答えます。
実は以前にも同じようなことがあり、そのとき迷い込んだ人間が、猿飛太陽(さるとびたいよう)でした。
鬼の名前は、鬼切(おにぎり)マサキ。お店の名前は「かなぼう屋」。
「鬼?かなぼう?」、この言葉のつながりはどこかで聞いたような...。
こんなふうに、ことわざや慣用句が自然と浮かんでくる感覚を桃花と個性豊かなキャラクターたちのマンガのものがたりを通して体験してみませんか。
桃花と妖怪の世界で出会う個性豊かなキャラクターたち。
意味
まったく根きょがないことのたとえ。でたらめ。
参考
植物に根がなければ、葉も育たないことから。この慣用句では根を原因、葉を結果にたとえている。
意味
小さい子どものときの性質は、一生変わらないということのたとえ。
参考
ここでの「三つ子」は、三人の子どもではなく、三才の子ども。「魂」は心。「百」は百才。
焼け石に水慣用句
意味
わずかな助けや努力では、ほとんど効果がないことのたとえ。
参考
火で焼けて熱くなった石に水を少しかけても、石はなかなか冷たくならないことから。