先輩も「もう少し先に知っておけばよかった!」と思った内申書の仕組み。
『受験勉強は中3になってから』と思っていたのですが、
あるとき、実は地域によっては中学1年生の成績から入試の合否に影響することを知りました。
いくつか例もあげていきますので、受験生になってから慌てないように、今から情報をつかんでおきましょう。
※内申点の算出方法は、地域・高校・学科・コース・選抜時期(前期・後期など)等で異なります。
おうちの方と一緒に、お住まいの地域の教育委員会の公式サイトなどで確認してみてください。
東京都では中3の時期の内申点しか考慮しないなどの地域もあります。
(例1) 宮城県立高校を受験する場合
■共通選抜での内申点の内訳(195点満点)
中1の成績(65点満点) |
5教科×5段階評定
+
実技4教科×5段階評定
×2倍 |
中2の成績(65点満点) |
5教科×5段階評定
+
実技4教科×5段階評定
×2倍 |
中3の成績(65点満点) |
5教科×5段階評定
+
実技4教科×5段階評定
×2倍 |
(教育委員会のサイト等から作成)
中1から中3まで、内申点は同じ割合で算出されていますね。実技4教科は、5教科よりも大きい2倍となっています。
入試当日に実技4科の学力検査がない分、普段の学習状況を把握するために2倍になっていると想定されます。
(例2) 和歌山県立高校を受験する場合
■和歌山県一般選抜の内申書の評定方法(180点満点)
中1 |
9教科×5段階評価
=45点満点 |
中2 |
9教科×5段階評価
=45点満点 |
中3 |
9教科×5段階評価×2
=90点満点 |
(教育委員会のサイト等から作成)
また、和歌山県では、9教科は同じ比率で算出されますが、中3だけ比率が高くなっています。
どんなことを知っておくといいの?
定期テストの点数
理解度を確かめる定期テストはやはり大切。出題範囲がはっきりしているので、しっかり準備をして得点アップにつながるようにしていきましょう。
宿題など課題提出
普段の取り組みも大切です。「提出すればいい」のではなく、自分なりの精一杯のものを期限内に提出するようにしましょう。
(先輩もスケジュール管理を身につけていったよ)
授業の態度
通知表で「観点別評価」といわれるところです。
学校の先生は、前向きな努力や姿勢を評価して高校にも伝えようとします。
ポイントここが重要
- 積極的に授業に参加しようとしているか
- わからないことをそのままにしないで、質問して理解しようとしているか
- グループ学習・ペアワークのときに、友達まかせにせず、分担して取り組もうとしているか
社会に出てからも重要な力になるので、少しずつ身につけていきたいですね。