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中学 自由自在 国語

日常学習から入試まで何でもわかるスーパー参考書

中学 自由自在 国語

難易度レベル

基礎標準発展入試
ISBN
4-424-63628-3 / 978-4-424-63628-1
シリーズ名
自由自在
著者
石原 千秋 監修
価格(税込)
3,190円
発売日
2021年02月14日
判型
A5
カラー
ページ数
592頁

〇新学習指導要領に対応して全面改訂!
新学習指導要領に対応し,学習内容と紙面構成を大幅に一新する全面改訂を実施。中学3年間および高校への発展学習事項まで完全にカバーしています。
〇高校受験の最強のパートナー!
入試での頻出項目や,よりハイレベルな内容も丁寧に解説。自宅でも塾でも頼れる最強の1冊です。
〇豊富な図や表でわかりやすい!
学習内容をわかりやすく整理した図や表を豊富に収録。オールカラーで楽しく,理解が深まります。
〇記述力・思考力を伸ばす!
これから必要となる「記述力・思考力」を伸ばす問題を多数収録しています。
〇覚えておくべき国語の知識事項を丸ごと暗記!
現代文に頻出の語句,古文単語やことわざ・慣用句など,ぜひとも覚えておきたい知識事項がまとめてあるので,集中的に学習しやすくなっています。
〇スマホアプリで自由自在先生が使えます!
自由自在シリーズ各書籍の全ページをデータベース化。キーワードをスマホアプリで質問すると,該当するページをスマホアプリ上で確認できる全く新しいサービスを用意しています。

書籍目次

第1編読解の力

第1章現代文
1.読解の基礎
2.論説文
3.覚えておきたい論説文の重要語
4.小説
5.随筆
6.近現代の作家と作品

第2章 詩・短歌・俳句
1.詩
2.短歌
3.俳句
4.詩・短歌・俳句の鑑賞

第3章古典
1.古文
2.見てわかる古文の常識
3.覚えておきたい重要古語
4.くわしく学ぶ文語文法
5.和歌・古典俳句
6.覚えておきたい古典文学作品
7.2.漢文・漢詩


第2編文法の力

第1章文法の基礎
1.言葉の単位
2.文の組み立て
3.単語の分類
4.品詞の分類

第2章自立語の働き
1.動詞
2.形容詞
3.形容動詞
4.名詞
5.副詞
6.連体詞
7.接続詞・感動詞

第3章 付属語の働き
1.助動詞
2.助詞

第4章 まぎらわしい語の識別
1.紛らわしい語

第5章 敬語
1.敬語


第3編表現する力

第1章 書くこと
1.文章を書く基本
2.手紙
3.電子メール
4.感想文
5.記録文・報告文
6.意見文・批評文
7.条件作文・課題作文

第2章 話すこと
1.話し方の基本
2.スピーチ
3.話し合い


第4編 語彙の力

第1章漢字の知識
1.漢字の成り立ち
2.漢字の読み書き

第2章 語句の知識
1.熟語の構成
2.語句の用法
3.慣用句・ことわざ・四字熟語・故事成語

誌面紹介

※画像は実際の刷り色と異なる場合がございます。

監修者からのメッセージ

石原 千秋 先生

私は国語の教科書が好きな、ちょっと変わった少年でした。
学校で配布されたその日に全部読んでしまうのが常でした。
とても素直だったのかもしれません。

でも、文学の研究者になって国語の教科書を編集し、入試問題の研究をし始めてからは、ずいぶんちがってきました。
特に入試国語では、誰が読んでもわかるような文章は出題できません。
内容が難しいだけでなく、適度に悪文でなければならないのです。
極端に言えば、設問は悪文の添削のようなものかもしれません。「やがて樹木は消滅し、その後砂漠が広がった」という文章で、「やがて」がどの語にかかるかと問うことがあります。「消滅し」が答えですが、それならはじめから「樹木はやがて消滅し」と書けばいいだけです。「やがて樹木は~」のほうが私は好きですが、たとえば「悪文の添削」とはこういうことです。

文法ではよく「れる・られる」の意味が問われます。
「校長先生がお話をされる」の「れる」は、受け身・自発・可能・尊敬のうちの尊敬でしかありえないのでしょうか。
校長先生が誰か偉い人にお説教を「されている」可能性はないのでしょうか。これなら受け身です。
「れるられる」の意味は固定されてはいません。この文章の中で「れる・られる」がどういう意味を持ちうるかを問うているのです。その意味を決めるのは見えない文脈です。
では、いまの文章に文脈はあるでしょうか。「傘をさして行こう」と言ったとします。雨が降っていると思うでしょう。これが見えない文脈です。でも、晴れた日に好きな人に傘を差しだしてこう言った可能性はないのでしょうか。
私たちはふつうその文章が最もよく使われる文脈において、それを読みます。気づかずにその文脈に従うだけでは個性的な人(=こうありたい自分)にはなれません。見えない文脈に気づき、ちがった文脈を想像すること、このクリエイティブな力が国語力です。書かれていないことを想像できるのがクリエイティブな読みです。
これは論説文の読解にも小説の読解にも、すべての文章の読解に言えることです。

古典では動詞に線が引いてあって「主語を答えなさい」と問われます。日本語は敬語などで動作主がわかるような言語です。それは英語に比べて不便でしょうか。
「英語はいちいち主語を明示しなければ理解できなくて不便だ」となぜ感じないのでしょうか。そう感じられることが国語力です。

そう、国語力とは文化を学ぶ力なのです。

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